願わくば大新聞も

ときの政権が右という場合でも、なびかないで欲しいと

都市住民に対する「いなか」



     自給率より農業の収益力向上を目標に 
        日本経済新聞 2014/3/1

  政府は5年ごとに見直す食料・農業・農村基本計画の議論
 を始めた。来年3月の決定をめざす新たな農業基本計画は、

 食料自給率の引き上げを重視してきた従来の姿勢を改め、
 農業の収益力を高める目標を前面に押し出すべきだ。

        (中略)

  しかし、次の基本計画は農業の実力を引き上げ、産業と
 して伸ばすためのものであるべきだ。環太平洋経済連携

 協定(TPP)交渉で農業分野の貿易自由化がどういう結果
 になっても、農家が経営感覚を磨き、補助金頼みの農業から
 脱却できる環境に変えなければならない。

  食料自給率は高い方が望ましい。だが、パンなどの小麦
 製品や肉類が浸透した日本人の食生活は、多くの原料穀物

 を輸入に頼らざるをえない。幅広い海外産地と結びつきを
 強め、安定確保につなげる対策が現実的だ。


  ウィキペディア「田舎」からの引用です。


    田舎

  1970年代頃までは、東京や横浜,京阪神などの住民の中
 に、他の地方を「田舎」として否定的にとらえる意識が見られ、

 同様に、他の地方の住民にも、自らを田舎住民として卑下す
 る傾向が見られた。

 しかし、1980年代以後は価値観の多様化や、情報インフラの
 発展(常時接続、通信販売の普及)に伴い、田舎と都会を

 区別する意識は以前より若干弱まり、1990年代以後は田舎
 と都市を性格が異なるだけで同等の存在とする考えが次第

 に一般的となり、そのことを背景として、都市住民の間に
 田舎を指向する動きも見られ始めた。


  日本に限らず、都会は先進的・開明的・洗練的な地域で
 あり、田舎は無変化・閉鎖的・素朴である。人口が都市に

 集中するのと同様、優れた文化・芸術活動やそれらの専門
 店も人口の多い都市のみに集中することとなる。

  しかし、ある国の文化基層(思考様式や行動様式、食生活
 など)が残存しているのは、都市よりも田舎である場合が多い
 ことも事実である。

 都市には肯定的な面も多いが、物事の変遷が激しく、文化
 面では優れたものも多い反面、一時的で表層的になりがち
 である。

  田舎は、閉鎖的で変化が少ない代わりに、伝統的な思考
 や行動がよく保存されている。多くの国家や地域において、

 田舎文化は、自文化の基層・基盤であると考えられ、都会
 の住民の憬れの的となったり、次代に受け継ぐべき重要な
 遺産として扱われている。


 <もうかる農業>

  「もうかる農業」、「農業生産の効率化」あるいは「兼業農家が
 日本を滅ぼす」等など活発な声が目立ちます。

  また、大都市住民からは地方の自治体に交付税など配分するの
 はムダという主張も盛んです。

  しかし、農山村の自然、地方の文化、豊かな資源は誰にとっても
 貴重です。そういう思いから、各地の話題に注目します。


     コウゾ、天日で「美白」 飛騨市で雪ざらし
        岐阜新聞 2014年01月08日

  豪雪地で知られる飛騨市河合町で、伝統工芸品の山中
 (さんちゅう)和紙の原料となるコウゾの皮を雪面に並べる
 雪ざらし作業が行われている。

 日当たりのよい雪の上には、木肌色のコウゾの皮が無数に
 並べられ、雪に溶け込むかのように白さを増している。

  山中和紙は、同町周辺が下山中地方と呼ばれていたのが
 由来で、約800年前の鎌倉時代から生産が始まったという。

 雪ざらしは、豪雪地ならではの漂白技法。束にしたコウゾの
 皮を雪上に広げて、日光に当てながら何度も裏返すと白く

 なっていく。現在は2戸の農家が昔ながらの技法を受け継い
 でいる。

      飛騨雪ざらし


     高岡の女性グループ、地元農産物で
     タルト 季節ごとに具材変え
        北國新聞 2014年2月28日

  高岡産農産物の加工品製造に取り組む女性グループ
 「佐野おはぎっこつかりっこ」が、 地元の果物、野菜を使った

 タルトを開発し、販売を始めた。子どもや若者、女性に地元
 農産品に親しんでもらい、消費拡大につなげる。季節ごとに

 加える果物や野菜を変え、年間 を通じて楽しめる商品にする
 考えで、北陸新幹線開業を見据えて土産品にも育てたいと
 意気込んでいる。

 2006年からおはぎなどの和菓子や漬物を製造し、JA高岡
 の直売店で販売する。タルトは客層の拡大を目指して企画し、
 昨秋から開発に乗り出した。

  「四季の特産タルト」と銘打ち、高岡産の小麦「ゆきちから」
 を使ってリンゴ、キウイ 、ニンジン、カボチャ、干し柿の5種類
 を開発。

 洋菓子職人に技術を学び、外の生地はサクサク、中身は
 しっとりとした食感に仕上げた。外の生地には昆布を練り込
 み、高岡色を強めた。