願わくば大新聞も

ときの政権が右という場合でも、なびかないで欲しいと

筋力トレーニングの健康効果



       年を取っても筋肉を維持する方法
       運動と食事のコツ
        ウォール・ストリート・ジャーナル
            2014年 6月24日

  健康的に老いるカギの一つは筋肉の強さだ。筋肉は40代初
 めにピークに達したあと、急速に衰えていく。ほとんどの人は

 この時点で少しばかり筋肉量を失い、その後年を取るにした
 がって少しずつ衰えていく。あまり運動をしない人は特に
 そうだ。

  ベビーブーマーの高齢化が進むなか、専門家は筋肉の量・
 質・力の低下という「サルコペニア」の症候群を食い止めること
 に関心を強めている。

  筋肉の減少は肉体的機能の低下である虚弱とともに現れる
 ことが多く、虚弱は転倒や入院、老人ホームでの介護などに
 つながる。

  今のところ、筋肉量と強さを維持するための最善の薬は、
 あまり複雑でなくお金もかからないもの、つまり運動と健康的
 な食事だ。


 エンジンを動かし続けよ 

  筋肉は脂肪とカロリーが燃やされる代謝でも中心的役割を
 果たしており、加齢によるストレスへの抵抗力向上にも
 役立つ。

 ウオーキングガーデニング、家事などの活動を増やすだけ
 でも、筋肉量の減少を遅らせ、機能的限界や代謝問題につな
 がる一線を越えるのを防ぐことができるという。

  米国立老化研究所が助成した研究によると、栄養素の代謝
 を抑制する糖尿病などの慢性疾患は、加齢に伴う筋肉減少に

 一役買っていると見られ、筋肉が減少した肥満の高齢者は悪
 い結果を引き起こすリスクが特に高いという。

  筋肉の力が低下すると、活動が鈍り転倒など事故を起こし
 やすい。

 ただ、最近注目されているのは基礎代謝が低下すること、体温
 が低くなって抵抗力が衰えるという問題です。

  筋肉を強化すると糖尿病に対して効果があること、血糖値の
 上昇を抑制することが期待できるという。

  厚生労働省のサイトにも、次のような説明があります。


     肥満を防ぐ日常生活
       厚生労働省

  減量や肥満予防に運動がすすめられるのは、運動そのもの
 によるエネルギー消費に加えて、筋肉がつき、基礎代謝量が

 増え、体脂肪を燃えやすくする、という理由があるんです。
 効果的にやりたいというのなら、次の2種類の運動を行いま
 しょう。


 *体脂肪を効果的に燃やす有酸素運動(エアロビクス) 

  脂肪は燃えるときにたくさんの酸素を必要とするので、酸素
 をたっぷりとりこむことのできる有酸素運動が最適です。

 息を切らさずに長く続けられるウォーキング、軽いジョギング、
 サイクリング、ゆっくり泳ぐ水泳などが、有酸素運動です。 


 *体脂肪が燃えやすいからだを作る筋力トレーニング 

  基礎代謝を高めるためには筋肉を増やすことが効果的
 です。そのためには筋肉トレーニングが必要です。

 たとえばスクワットや腕立てふせ、ヒップエクステンションの
 ような運動や、ジムなどの機械類で鍛える運動、軽いおもりを
 反復してもち上げるような運動があります。