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行列に弱い心理と販売戦略



   なぜ人は行列するのか? 心理と店側の戦略
          週刊SPA! 1月8日

  なぜ日本人は行列が好きなのか。ラーメンやスイーツを
 食べるだけのために長時間を費やしたり、時間がたてば

 並ばずに買えるようなものまで並んでみたりする。識者に
 「行列に弱い」人間の心理と、それを利用した店側の戦略
 を解説してもらった


 *「行列に弱い」人間の心理とそれを利用した
  店側の戦略とは

  つい行列に並びたくなる人間の心の動きとは?

   「社会的動物である人間は、情報が不確かなときは
 他者の行動を参考にします。お客さんの少ない店よりは

 行列店に入りたくなりますし、行列店に入ることで、多数
 派に所属した安心感も得られます」

  そう話すのは日本カウンセラー学院講師の上則直子氏。
 では行列に並びやすい人の特徴は?

  「『自分はこんな人間だ』という自己確証が弱い人、自分
 の選択に自信が持てない人などです。なお行列店の料理

 が期待はずれの場合も、並んだ時間とお金のコストは消
 えないため、人はおいしかったと思い込もうとするんです」

  そんな「行列に弱い」人間の心理は、店側も上手に活用
 している。

 「あえて『注文後に調理』『営業時間の短縮』『店を小さく』
 などの制約を設け行列をつくる店もあります。

 レストランなどは予約が取れないのも人気の要素です
 から。なお安価で気軽な食べ物ほど行列はつくりやすく、
 ラーメンやポップコーンなどはその一例です」

  そう話すのはフードコンサルタントの大久保一彦氏。
 PR会社に月額数十万円を支払い、露出を増やして行列を
 つくる店もあるという。

    (以下略)

  人の心理と販売戦略を鋭く指摘した記事だと思いますが、
 一方、プレジデントオンライン 2012年7月19日には

 「なぜ行列に並ぶ人は、お金持ちになれないのか?」という記事
 があります。

 「お金持ちは混雑した場所に行きたがらないし、行列にも並ばない。
 きっと、人と同じ道を歩まないことでお金持ちになったからだろう。

 人生の学びの成果を、『我が道を行く』という過去の体験から得た
 わけだ。」

 「お金持ちを目指すなら、『人の行く裏に道あり花の山』という発想
 を生活の中に取り入れてほしい。」


 ...........

  ここで言われている「我が道を行く」という姿勢が特に欠けている
 のは、マスメディアの報道ではなかろうか。

 主体的な意見を展開して多様な議論を促すようなところはなく、
 「横並び」が目立つように思う。

  個人にとってお金持ちになれないということは、社会に当てはめ
 ると、長期的な利益がない。社会に役立っていないということに
 なるのでしょう。